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鍾乳洞の一生は、数万年から数百万年、
あるいはそれ以上の時をかけ
石灰岩ができ、地下水で溶け、鍾乳石が成長し
やがて崩壊して消滅する壮大な物語です
その生が終わりに近づき
ただ在るだけの姿となったとき——
そこには、言葉を失うほどの荘厳さが宿っています
見上げれば、そこには青い空
足元には、かつて天井だった石の記憶
今、あなたが見ているのは

かつて鍾乳洞だった「羅生門物語」のエピローグ

海に生まれ山に眠る ― 鍾乳洞の壮大な一生

お知らせ

  • 落石に備え、第1門より下は必ず備え付けのヘルメットを装着してください。
  • 貴重な植物を守るため、遊歩道の外に立ち入らないでください。
  • 高低差が50mあります。足元に十分注意しながら見学してください。
「羅生門」―
鍾乳洞の記憶を残す門

 岡山県新見市草間馬繋(まつなぎ)から南に、竹や杉の林の中の一本道を行くと、国指定天然記念物「羅生門」に至ります。
 「羅生門」は、鍾乳洞の天井部分が崩落してできた巨大な石灰岩アーチと第1門から第4門までつながったカルストトンネル。末端は羅生門第一洞の吸い込み穴になっています。
 大正11(1922)年、初めて現地調査が実施され、昭和5(1930)年に国の天然記念物、昭和41(1966)年には高梁川上流県立自然公園特別地域に指定されました。
 カルスト地形特有の地質や環境から、かつて世界的にも貴重な蘚苔類や動植物が生育していて、特にセイナンヒラゴケ、イギイチョウゴケは羅生門で採取されたものが新種認定されました。

羅生門の所在地「阿哲台」

 羅生門は、「草間台」という石灰岩台地に所在しています。ここは、市の中南部にかけて広がる「阿哲台(あてつだい)」の中の一つ。
 阿哲台や平尾・秋吉・帝釈の石灰岩台地は、いずれも約3億~2億5千万年前、暖かい海の中でサンゴや貝などの生き物が積み重なってできた石灰岩から生まれたものです。各地からは同じ時代を示す化石が見つかっており、まったく同じ時期と断定することはできないものの、ほぼ同じ頃に形成されたと考えられています。

新見市近隣の石灰岩分布図

ただ見るか、
読み解くか。

羅生門ガイドツアー

羅生門は、誰でも自由に訪れることができる場所です。けれど——ただ眺めるだけでは、見えてこない世界があります。

足元の岩が、どこから来たのか。
この地形が、どれほどの時間をかけて生まれたのか。
どうして「羅生門」という名前がついたのか。

羅生門ガイドツアーでは、そんな“目に見えない物語を、ひとつひとつ丁寧にひも解いていきます。知識が加わることで、風景は一変し、ただの景色が「意味のある体験」へと変わります。対象は、「知ることを楽しめる人」。無料で見ることができる場所だからこそ、ほんの少しの“学び”が、その価値を何倍にも引き上げてくれます。

地球の歴史を歩く旅へ

新見ジオめぐり

新見には、昔サンゴ礁だった石灰岩があります。
川が何万年もかけて削った井倉峡があります。
地下には鍾乳洞が広がり、火山の跡まで残っています。

しかも、それらが全部バラバラではなく、
“地球がつくってきた歴史”として、この土地につながっています。

全国を見ても、これほどいろいろな地形や地質を一度に体感できる地域は多くありません。

毎日見ている山や川も、
ただの景色ではなく、地球が何億年もかけてつくった本物の自然です。

普通の観光に飽きたら、新見のフィールドワークに出かけてみませんか?